幸日記

利用者様から渋柿を頂きました~秋の味覚【干し柿作り】~

偶然のお見舞い

普段、介護保険外サービスを利用してくださっている利用者様の所へ行きました
特に利用の日ではなかったのですが、数日前に体調不良になっており、近くまで来ていたため、お見舞いも兼ねて伺うことに

すると、ご家族の車が数台家の前に停まっていました
おそらく、体調不良を心配して来てくださってるのだろう

こんにちは~~と声をかけながら敷地に入ると庭の奥の方から「のむらさぁぁぁぁん!!」と叫ぶ声が聞こえてきました

声のする方へ向かうと、そこは柿畑
しかも渋柿の柿畑です、しかも娘夫婦2組、孫夫婦3組の大所帯となってました

時間の許す限りお手伝い

ご家族様もご本人様の体調を心配して集まって、ついでに渋柿を収穫しましょうということになったようです

私は偶然その現場に遭遇したのです

ご本人様は椅子に座って、ご家族様が収穫した渋柿の枝を形よくはさみで切っていました
陽気もよく、風もない、お茶を飲みながら枝を揃える、のどかな風景でした

そこでご家族様から、「野村さん、少し手伝ってくれたら渋柿あげるから干し柿作ったら??」と孫娘さんに言われました
ちなみに、孫娘さんとはご家族様の中で一番仲良く、旦那さんと3人でよく食事に呼んでいただいたり呼んだりする仲です

次の支援まで3時間ほどあったため、ギリギリまで手伝うことに

ご家族様からの提案での保険外サービス

30本ほどの柿の木全ての柿を収穫し終わり、最後は全員で枝を揃えて、形を揃えてかごに分けていきます
これは最終的に綺麗な物は売り物になるそうで、傷を付けないように丁寧に取り扱いました

収穫、枝揃え作業も終わり、そろそろ帰ろうと話をしていると、孫娘さんから柿とお金を渡されました
柿は少し持って行ってと事前に言われていたのでありがたく受け取りましたが、お金は聞いていません
聞くと、私たちの仕事の1つの柿の収穫を手伝ってくれたので、保険外サービス、便利屋としての作業代として受け取ってほしい・・・と

丁重にお断りをしたのですが、最初からそのつもりだったからと強く言われ、こちらもありがたく受け取ることに

楽しい作業をさせていただいた上、柿も頂いたのに・・・ありがとうございます

初めて見るくらいの立派な渋柿

この艶、この大きさ・・・こんな立派な渋柿は初めて見ました

これまで干し柿は何度か作ってきましたが、今回頂いた渋柿の2/3位の大きさの物ばかりでこんな大きな渋柿があることも知りませんでした

これからこれを自分流に処理して干していきます

幸流干し柿の作り方

●用意する物

・渋柿
・ピーラーまたは包丁
・柿を結ぶための紐
・大きな鍋に沸かした湯(沸騰させながら使用します)
・焼酎(度数の高いもの)
・焼酎を入れる入れ物(コップで可)
・焼酎を塗るハケ
・空のスプレーボトル(焼酎を入れて使用します)

まずは柿の皮を剥きます
これは包丁でも良いですし、ピーラーでもOKです

ヘタは吊すのに使うので絶対に取らないようにギリギリまで側を剥きましょう

紐を用意して、片方に柿を結びつけます

このとき片側だけに付けるのは、私が柿を干す干し場では両方に柿を付けてしまうと紐が通せなくなってしまうためです
本当は両方に最初から柿を結べると後々楽です

柿を沸騰したお湯の中に入れて10秒ほど湯がきます
殺菌のため、実からヘタまでしっかりと湯がきましょう
紐の付いていない渋柿は穴あきお玉が使いやすいです

焼酎とハケを準備します

今回使用したのはたまたま自宅にあった泡盛を使用しますが、普通の麦焼酎、芋焼酎でOKですが、できるだけ度数が25度の物を使用しましょう
干している間の腐敗や虫を防いでくれます

渋柿を干したら、最後にヘタから実まで焼酎で殺菌消毒をするのにハケとコップを使用します

口の広いコップなら、下から渋柿をドボンと漬けられればハケで塗る作業は楽になりますね

渋柿を干す場所については、屋根があるところで、雨が当たらないところで1日中じゃなくてもいいので、日当たりの良いところを選んでください
また、数日したら毎日揉み作業があるので、手が届く高さに紐を調整しましょう

渋柿が干せたらもう手で触ることはほとんどありません
最後に、ハケで焼酎を実とヘタ部分を塗り、殺菌消毒して最初の作業は終わりです
お疲れ様でした

毎日の渋柿のお世話

干し柿は、渋柿を干せば終わりではありません

毎日しっかり観察して手をかけてあげるとめちゃくちゃ美味しくなりますので、サボらずかわいがってあげてください

毎日の消毒と揉み込み

7日目くらいまでは毎日渋柿全体に焼酎スプレーを吹きかけてあげてください
数滴したたる程度でOKです
1週間が経過した頃からは揉み込み作業が加わっています

1週間目からは手指消毒をしてから指の腹部分を使って少し厚くなった皮を破らないように渋柿全体を優しく揉み込みます
最初は固くてほんの少ししか柔らかくなった感じがしませんが、毎日揉み込んでいると奥の奥まで柔らかくなっていくのが指に伝わってきます

揉み込んだ後はこれまでと同じように焼酎スプレーを吹きかけて殺菌消毒をします

揉み込み、スプレーをする時間ですが、できれば9時~11時の間がいいかと思います
理由としては、午前中に揉み込み、殺菌消毒をして、半日かけて乾燥させるのがいいかなと思っています

最初の方でも書きましたが、今回頂いた渋柿はこれまで見たことがないくらい立派な渋柿です
他の地域では今年は形が悪かったり破裂したような柿が多くできて出荷がほとんどできなかった柿農家もあったとニュースで聞いていましたが、私が頂いた柿は大きさも色艶も立派な渋柿でした

これまで干し柿で失敗はした事がないのですが、大きさが過去一なため、心配していますが、しっかりと大切に育てていきたいなと思います

もし渋柿が手に入ったら作ってみてください
中がとろっとろでとても美味しい毎年の楽しみになると思います!!

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