幸日記

関市から特殊清掃依頼#4 片付け編1

これまでの記事のおさらい

#1では孤独死を発見した時にとるべき手順、特殊清掃業者の初動対処をご紹介しました
#1の記事はこちら

#2では初動対処で使用する道具、準備品の紹介、現場確認、見積もりまでをご紹介しました
#2の記事はこちら

#3では初期消臭、脱臭までを紹介しました
#3の記事はこちら

#4では主に片付け作業を紹介していきます
#3と同様、幸独自の薬品や機器を使用していますので、一部表現にぼかしを入れさせて頂きますので、ご了承ください

ゴミ収集業者の予定を確認

室内を空にするためには、毎回一般廃棄物収集業者に協力を求めることが必要不可欠です
今回も、2回来て頂くように調整をしています

室内を空にするのに必要な日数は2日
仕分けと残す物の探索があり、また、可燃物、不燃物、リサイクル家電等があります
これを、しっかりと仕分け、業者に迷惑がかからないようにしなければならないためです

業者に連絡をとり、1回目は夕方暗くなる前に来てもらいます
夕方17時にお願いをしました
来てもらった時には、すぐに積み込めるようにしておきます
1日目は可燃物だけを持って行ってもらいます

かごとゴミ袋を準備してとにかく詰め込む

今回、写真は少なめです
作業終了後に写真を撮り忘れてしまいました

最初に手を付けるのは最後を迎えられていた布団類、その後玄関です
これは、通路の確保と衛生上の問題からです
布団用に分厚く大きなゴミ袋を準備し、しっかりと口を縛って臭いが外に漏れないようにしています

かごは30個ほど用意しました
これは不燃物を入れるために使用します

玄関先に散らばっている物をどんどんとかごとゴミ袋に入れていきます
このとき、封筒などは必ず中身を確認してから捨てていきます

ゴミ袋の縛り方は基本的には一つ縛り

特殊清掃の場合、ゴミ袋の縛り方は統一していて、基本的には一つ縛りとなります

この縛り方だと、ゴミ袋に入る量が減りますが、臭いを外に出さないようにするため、このように統一しています
仕分けの方法は、市のゴミの出し方を事前に確認してどんどんと仕分けていきます
片付いたところに不燃物をどんどんと積んでいきます

殺菌消毒も併用して片付け

片付けながら、最初の殺菌消毒で物が重なっていたため、殺菌消毒できなかった部分に薬剤を噴霧していきます

床板は剥がしますが、触るときは必ず殺菌消毒をしてから触るようにしています

朝8時から初めて、夕方には可燃物が片付くようにどんどんと詰め込みを勧めていきます

残し物は別箱に保管

画像はありませんが、残し物として探していた、アパートの賃貸借契約書と車の鍵を見つけました
これは、あらかじめ持ってきていた貴重品用の箱に入れていきます

基本的には、あらかじめ聞いていた残し物の他に、お金、貴金属、写真、有価証券等は保管しておきます
依頼者様に最後にお渡し、お返しします

黙々と片付け

作業中は数名でやっていてもほとんど喋りません
マスクをしているので、喋ると呼吸が荒くなってしまうからです
とにかく黙々と仕分け、片付けをしていきます
午前中には最期におられたお部屋の片付けが終わりました

再度、殺菌消毒剤を噴霧し、乾くのを町ながら、隣の部屋やキッチン、浴室、トイレ等を片付けていきます

休憩と昼食はしっかりと摂ります

特殊清掃は激務だと思っています
どんな仕事でも大変ですが、死臭とウィルスにまみれる特殊清掃は本当に大変だと思います
同業者の方は本当に尊敬し、できればコラボ等をして、勉強させて頂きたいと思っています

この仕事を始めた当初、着替えるのが、時間がもったいないと思い、1日ぶっ通しで作業をしていたことがありました
その事を同業者に話したとき、「仕事に集中できなくなって、大切な物を見落としてしまうことがあるから休憩と食事の時間は必ずとれ!!」とアドバイスを頂きました
それからは2時間に15分の休憩、昼食と休憩で1時間を必ず取るようになりました

気持ちを切り替えて食事

どんな仕事をするときでも今は必ず昼食や夕食の時間をとり、食べるようにしています
このときは、事務所に戻り、シャワーを浴びてみんなでお寿司を食べました

食事の時は仕事の話をしないというのが幸の約束で、話すのは趣味の話や流行の話、彼氏彼女の話、最近ハマってることなどです
特殊清掃はメンタル面でもとても重くなることもあり、この日は休憩を1時間半とり、食後のおやつを差し入れました

現場に戻り挽き続き仕分け

休憩が終わり、現場に戻って引き続き、ひたすら仕分けをしていきます
13時45分から午後の部がスタートして、16時には1回目の収集車が来るので、可燃物だけはできるだけ片付けなければなりません
急いで作業します

衣類や布団も可燃物として処分します
このまま持って行ければ楽ですが、プラスチックボックスは不燃物なので、全て中身を出して、ゴミ袋に詰め込みますが、その前に、ポケットというポケットは全て手を突っ込んでポケットに大事な物が入っていないかを確認してからゴミ袋に詰めます

16時 ゴミ収集車に詰め込んで片付け1日目終了

時間通りの16時、一般廃棄物袖手業者様が来たので可燃物を一通り見てもらってパッカー車に詰めていきます
写真を撮り忘れてしまったのでないですが、この部屋全ての可燃物が1台のパッカー車に収まりました
その時間10分・・・早い・・・
業者さんには「幸さんは仕分けがしっかりしてるから有り難い」と言ってもらえました
話を聞くと、こっそりと可燃物の中に不燃物を故意に入れたり、スプレー缶を穴開けせずに捨てて破裂したりとあったそうです
そんなことをしたら、次頼めませんからね
しっかりと仕分けします!!!

これで片付け1日目が終了
次の日は不燃物と少し残った可燃物を片付けていきます
業者さんが出発したら、開いていた窓を閉め切り、オゾン脱臭機を3時間タイマーで回しておいて1日目の作業が終了となりました

1日目の片付け後がこちら
モザイクはオゾン脱臭機ですが、国外製品で日本には3台しか入ってないそうです
珍しいのではなく、国内製品の需要の方が多いからですが、これは臭気を数字で表してくれたり、オゾン発生量が国内製品が比にならないくらい高い物で、同時に空気を綺麗にし、オゾン発生後、予約をすればオゾン臭脱臭もしてくれる優れものです

だがしか~~し!!!
以前もお伝えしましたが、オゾン脱臭機では臭いは完全に消えません!!
99.9%脱臭!!とか書いてるホームページがあれば疑ってください
100%じゃないじゃん!!!と

次の記事では、片付けの2日目とリフォームの様子をお伝えします

特殊清掃のご相談、ご依頼は幸まで
清掃、片付け、リフォームまで承ります

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