幸日記

関市から特殊清掃依頼#3 殺菌消毒、脱臭編

これまでの記事のおさらい

#1では孤独死を発見した時にとるべき手順、特殊清掃業者の初動対処をご紹介しました
#1の記事はこちら

#2では初動対処で使用する道具、準備品の紹介、現場確認、見積もりまでをご紹介しました
#2の記事はこちら

今回は、ご依頼主様からの本依頼から初期消臭、消毒から片付けまでの1日目を紹介させて頂きます
実作業に入ってからは、幸独自の薬品や機器を使用していますので、一部表現にぼかしを入れさせて頂きますので、ご了承ください

依頼主様からの返事

現場確認をしたのはとある日の14時頃
1時間ほどで現場確認と見積もりが終わり、ご依頼主様に依頼するかを考えて頂きいったん帰宅

1時間ほど経った16時過ぎにご依頼主様から「できるだけ早くお願いします」とのお返事を頂き、承らせて頂く事となりました

次の日に、依頼主様と会い、下記を確認します

  • 仕事を請けさせてもらって良いかの再確認
  • 部屋の中で探してほしい物
  • 残しておく物
  • リフォームをどこまでやるか
  • ハウスクリーニングはどこまでやるか

全てを確認してから作業に入ります

仕事は請けさせて頂くことになりました
探してほしい物、残してほしい物はアパートの賃貸契約書と車の鍵そのほかは全て処分
リフォームは畳の下の床材の張り替えと、亡くなられていた部屋のクロスの張り替え
ハウスクリーニングは軽くでいい

以上を依頼内容として準備に入ります

最初に必ず行うこと

一般廃棄物処理業者に連絡
特殊清掃の中で、室内の残物に関して処分する物が出る場合は必ず一般廃棄物処理業者に一番最初に連絡し、処分物を引き取りに来てもらう日時を調整します
毎回2回~3回来てもらえるよう依頼することが多く、その時に、処分物の内容と処分費予算を伝えておきます

ガス、水道、電気の開通
これは作業全てにおいて使用するので、一時的にでも開通しておいてもらいます
時には幸の名前で開通することもあります

本作業の準備

本依頼を受けてからは準備を急ぎます
初動対処用の道具はいつでもすぐに行けるようにコンテナボックスにまとめていますが、本作業については、現場によって使ったり使わなかったりする道具があるので、その都度準備します

基本的には先に紹介した防護服類、消臭機器、消臭剤、消毒剤、殺菌剤、噴霧器、業務用高濃度オゾン発生装置、ゴミ袋、工具、ブルーシート、貴重品入れ(大中小)・・・こんなところでしょうか

特に、ゴミ袋は90リットル袋、45リットル袋を大量に持って行きます
これは業者に持って行ってもらうときに運びやすいようにするためです

現場作業の開始

防護服に身を包み、室内へ入ります
毎回の恒例として、玄関を開け、作業をさせて頂く前に手を合わせてから入ります
#1の記事内の動画にも出てきましたが、玄関からゴミや自転車などがばっと目に入りますが、まずはほとんどの物を処分するということと、作業後は他の方が入居することはないとのこととリフォームもされるので、まずは部屋全体に噴霧器を使って殺菌消毒剤を散布していきます

まずは、部屋の物を気にせず、殺菌消毒剤を散布してウィルスの繁殖と動きを押さえ、殺菌します
これで書類等の文字が消えたりすることはないので、滴るくらいに散布していきます
漂白されることもなく、即効性があり、、消毒剤の臭いも非常に弱い薬品を提供してくだってもらい、本当に感謝しています
量としては、2㎥に対して1リットルの薬剤を使用します

壁、床、天井、窓、押し入れ内など部屋の全てに一番奥から噴霧します
その後オゾン発生装置を3時間設定し、いったん外へ避難します

このオゾン発生装置、今はAmazonなどでも購入できますが、個人レベルで購入できるオゾン発生装置はほぼ効き目がないと言ってもいいでしょう
幸が使用している物は国内製の物で研究機関と共同開発した物で、清水のちょっと下くらいから飛び降りる思いで購入しましたが、それでも言い切ります

オゾン発生装置を1ヶ月焚き続けても、臭いは完全には取れません

この件については後日談として書いていきます
ですので、私がオゾン発生装置を使っているのは気休め程度です
物が悪いのではありません
臭いはそれくらいではとれないくらい強い物なのです
それよりもご提供頂いている殺菌消臭剤の方がすごすぎる効き目です

3時間後に少しずつ窓を開けて換気

オゾン発生装置を使用している間は絶対に室内にいてはいけません
オゾンは体に有害なのでスイッチを入れたら必ずすぐに外へ避難します
そのとき、室内の窓は密閉状態にしておきます

設定を3時間タイマーにしていたので、3時間後に中に入り、全ての部屋の窓を1/3だけ開けて少しずつ空気を入れ換えて換気をします

少しずつ換気をする理由としては、オゾンには独特の臭いがあり、室内には高濃度のオゾンが充満しています
一気に窓を開けてしまうと、ご近所様に臭いの迷惑をかけてしまいますので、少しずつ外気で薄めながら換気をしていきます
その時間、オゾンを焚いた時間と同じ3時間
その後、全開にして1時間をかけます

このときに防毒マスクをしているからと言って、思いっきり息を吸うと高濃度オゾンを吸い込んでしまいますので、息を止めて急いで作業します

次の記事では、殺菌消毒、オゾン脱臭、換気後の片付け作業に入っていきます

特殊清掃のご相談、ご依頼は幸まで
清掃、片付け、リフォームまで承ります

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