幸日記
7.32020
航空自衛官時代、F-15を落としたのは私・・・
私は元航空自衛官、高射操作員だった
私は現在、介護保険外サービス幸の代表ですが、その昔は、航空自衛官であり、高射操作員という職種に就いていました
高射操作員って何??
高射操作員とは、航空自衛隊の中にある、数多くの職種の一つで、航空自衛隊ではパイロットの次に花形といわれた職種です
具体的な職務内容としては、地対空誘導弾【パトリオットミサイル】(本職は「ペトリオット」「ペトリ」と言っていました)
このパトリオットミサイルの前身が【ナイキミサイル】です
この地対空誘導弾を移動、布置(設置)、展開、発射のための諸準備、発射、弾の載せ替え、撤去などをマニュアル通りに安全確実、迅速に行うという訓練を日々やっておりました
年次射撃訓練(ASP)
高射操作員職種は、1年~2年に1回、【年次射撃訓練】に参加することがあります
これは、簡単に言うと、高射操作員として、パトリオットミサイルの操作に関して評価されるのです
最後は、実弾射撃まで行いますが、国内では実弾射撃ができる場所がなく、アメリカ陸軍のマクレガー射場で行いました
所謂砂漠のど真ん中で、周りには刑務所(オテロカントリー刑務所)以外、人家はありません
1995年10月の小松基地での総合演習
年次射撃訓練については、後日、書きたいと思います(ちなみに、めっちゃ楽しい訓練でしたw)
1995年10月、当時の私は高射操作員として、石川県小松基地での総合演習にRSクルー員として参加していました
この時、夜間演習といって、暗くなってからの戦闘訓練が始まりました
機材(RS)の展開が終わり、ミサイルを発射するための測量を行っていましたが、昼間なら問題なくできる測量も夜間の限られた明かりの中で行うことはとても困難を極めました
測量が遅れ、訓練想定として敵機(航空機)が迫ってきている
小松基地のパイロットにスクランブル命令
私の測量が遅れ、敵機のパトリオットミサイルによる迎撃が間に合わないと判断され、小松基地は待機していたF-15パイロットに対してスクランブル命令を発令しました
それにより、F-15が飛ぶことになりました
測量途中で飛ぶはずのないF-15が滑走路を走っていることに気付いた私は測量機を通して、F-15の滑走を追っていたところ、離陸直後に頭から地面へダイブし、大炎上したのを目の当たりにしました
しばらく呆然となりました
なぜ落ちたのか、なぜ飛んだのか・・・
そもそもの理由がわかっていたからです
ボロボロに焼け焦げた機体
次の日、自身の基地司令と小隊長に呼ばれ、ツイっていった先には、ボロボロに焼け焦げたF-15が格納庫にありました
あの姿は今でも頭から離れません
なにより、100億の機体を、これまで何百回とそつなくこなしてきた測量の遅れで落とす原因を作ってしまったこと・・・
自衛官時代、一番大きな失敗でした
余談・・・
この航空自衛隊小松基地での総合演習の時は、体育館で部外隊員は寝泊まりをしていました
体育館の入り口には、今は少なくなった黄緑色の公衆電話がありました
当時、名古屋駅などで外国人がテレフォンカードを売っていました
105度数のカード10枚で1000円です
そうです、使用済みのカードを105度数で使用できるように作られた偽造カードです
このようなカードが横行していたこの頃、私は体育館でみんなと酒盛りをしていました
その時、突然体育館入り口の方が騒がしくなってきました
様子を見に行くと、体育館入り口の公衆電話で偽造カードが使われ、基地内全ての公衆電話がシャットダウンされたとのことでした
まだ、この頃は、公衆電話でも偽造カードを検知する新しい公衆電話と、検知できない公衆電話があり、小松基地の公衆電話は偽造カードを検知できたんですね
こんな感じで裏に磁気テープが貼ってあるものが多かったです
私はチキンなので、使うことはありませんでした
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。