幸日記

【関市】伝説のドイツソーセージ『メツゲライトキワ』再始動

記事の最下部にメツゲライトキワさんの店舗情報を載せています

初めてメツゲライトキワさんに行ったのが2017年1月7日
店には数人のお客様

職人気質っぽい白衣を着たおじさんがショーケース越しに見えた

「初めて本物のソーセージを食べるんですが、どれが食べやすいですか?」
と恐る恐る聞くと
「どれも美味しいけど、とりあえずこれ、食べてみて」
出されたのはバゲットの薄切りに自家製ハムを乗せただけ

口に入れた途端に何とも言えない味が口いっぱいに拡がった

美味しいと言われた物は食べさせてもらってきたし、食べてきたつもりだった

ただ、それは料理全体としての話しで、ただのハムと思っていたのが大きな間違い

その当時の記事がこちら

まぁ、この記事ではそのすばらしさは何にも伝わってこないんですけどねw
今見ると、もっと感動したこと、ご主人との優しいやりとりをもっと書けよと言いたくなるくらいでした

当時を振り返って

初めて本格的なソーセージを食べると正直に伝えたのがよかったのか、丁寧に食べやすいソーセージや食べ方をレクチャーしていただいたのを覚えています
その後もソーセージを買いに行くと毎回おやつを頂いて、今回のお薦めを教えてくれたりと、とても可愛がってもらいました

初めて行ってからはおそらく15~20回は買いに行ったと思います

しかし、ある日から店が閉まっていました
たまたま店に行ったときに店内に奥様がおられたので話を聞くと、ご主人が闘病中とのことで、元気になったらまた開けますよ!と言われ、楽しみにしていました
近く(車で10分)だったこともあり、何度も何度も店の前を通って空いてないか見る日が続きました

そんな風に日々を過ごしていたとき・・・
「メツゲライトキワのご主人が亡くなられたよ」と職場の人に聞き、驚きました
しかし、それは本当で、何とも言えない悲しみが襲いました
客として行っていた店の中でトップクラスに入るご主人の人柄は大好きでした
あんなに美味しいソーセージを作る技術も大好きでした
メツゲライトキワで買えるソーセージも大好きでした
でも、なにより大好きだったのは、ご主人の手から頂くおやつでした

ご主人の手から頂くというのが大事なんです

後を継ぐ人はいるんだろうか?
店は十分綺麗だし、奥に見える調理場も現役だろうし・・・と考えながら、もうソーセージもおやつも食べられないんだと結局最後はそう思っていました

初挑戦のソーセージ

写真は残っていませんが、以前、ミンチ肉を作るのに購入した家庭用ミンサー

これに、ソーセージが作れるアタッチメントが付いていたのを思い出して、レシピを見ながらざっくりとソーセージを作ってみたことがあります

4~5回作りました
1回目は肉の温度管理を舐めていて、ぼっそぼそのソーセージになってしまいました
2回目はなんとか食べられる位になりましたが、ただの味付け肉
タコさんウィンナーにも負けてます
3回目はスパイスカレーで使用するスパイスも効かせてなんとか人に食べてもらえるくらいにはなりました
4回目、うまくできたが、やっぱりプロにはほど遠すぎると落胆した覚えが・・・

こうして、私のソーセージ作りは今後気が向いたらという感じになり、そのまま作ることもなく今日まで来ました

ネットで見た復活の兆し

ある日、なにげにネットニュースを見ていたら、「ソーセージ作り」というワードが目に付いた
そして、次に目が行ったのが「関市の専門店」

関市にソーセージ専門店ができるんだと思いじっくり読むと・・・

メツゲライトキワ復活が!!!

まずは本町BASEで数回出店して、頃合いを見て実店舗再開になるそうで、何とも言えない感動がこみ上げてきました
しかも、継いだのは高校教師をされていた娘さんだそうです
ソーセージ専門ではないけど、お父様と同じ料理に関係する道に進まれていたんですね
本当に嬉しかったです

だが、しか~~し!!
お父様の作ったソーセージを幾度と食べて感動してきた私は、他県のメツゲライからお取り寄せして他店のソーセージを食べてきましたが、メツゲライトキワを超える店はなかったんだよな~
娘さんの作ったソーセージはどうなのかな~
と思いながら、本町BASEの出店に休みを合わせて行ってきました

本町BASEにいたメツゲライトキワのご主人はとてもキュートで笑顔の素敵な女性でした

娘さんの作るソーセージ

何年経っただろう
2020年1月にご主人が亡くなられたから3年以上経ったのか・・・

ソーセージを焼きながら思い出し泣けてきた
あぁ、そうそう、この形だ
そうだ、こんな柔らかさだった
これこれ、こんな良い香りだった

そして、ソーセージを3本食べるのに1時間以上かかった
めちゃくちゃじっくり食べた
そして、旨かった

メツゲライトキワからのラブレター

メツゲライトキワの公式ラインに登録している方へメツゲライトキワから再開店のお知らせと、商品紹介がありました

2023年6月18日10:00「再」開店

扉に2枚貼ってあります
左側をよく見てみると・・・
シン・メツゲライ・トキワなんです!!

夕暮れでしょうか、カッコイイ写真です

令和5年6月18日10:00開扉、シン・メツゲライ・トキワ開店

ここからは、娘さんではなく、2代目と呼びましょう
他に良い呼び方はなんなんだろう??ご主人?

2代目の「お待たせ致しました」という、表情からも声からも緊張が隠し切れていない第一声からシン・メツゲライ・トキワの扉が開かれました

入った瞬間に、香辛料の匂い、結構鮮明に覚えている店内の作り
準備が大変だったであろうショーケースの中のソーセージ達
本当に2代目は頑張られたのが店内の清潔感とショーケースの中の以前と変わらない陳列

見るだけでドキドキ

早速複数種類を購入し帰宅

購入した商品

先代の時からあったリングイッサです
これはもう焼きソーセージの定番で、肉々しいのが特徴です
バーベキューの時に炭火で焼いて食べるとビールが止まりません

こちらも先代の時からあった、おそらく一番売れていたんではないかと思われる生ソーセージ
癖はなく、肉の旨味をしっかりと感じられるソーセージでどなたでも好み分かれず美味しく食べられると思います

先代の時からあったミュンヘナーですミュンヘナーと言えば、白いソーセージを思い浮かべますが、私は知っています
これもミュンヘナーです
名古屋のシェフから聞きましたw
粗挽き肉でジューシーさがハンパないです

青じそソーセージ
こちらも先代の頃からありました
和風の味付けで、噛むと青じその香りがふわっと口の中に拡がる日本人向けの味です

こちらもかなり人気のあった商品です

豚の三枚肉(バラ肉)で作られたベリーベーコン
先代の時もあり、一時閉店してからは自分で作るようになりましたが、やはり味のプロがつくったベーコンが食べたくなり、脂身少なめのベーコンをチョイスしてもらいました
主にパスタに使います

こちらは、1回だけ食べた覚えがあったヴァイスブルスト
ドイツ、ミュンヘン名物の白いウィンナー
覚えがあるのはふわっとした食感とパセリの香りがすごかったこと
皮をむいて食べるソーセージで、食べ方は日本にはない、ドイツならではの食べ方ですね

手作りマスタード・・・だと思う
先代は作ってました

実は、店に行く前に忘れてて急いでマスタードを仕込んだのですが、白ワインビネガーがなくて、白ワインと酢をマスタードシードに合わせて冷蔵庫に入れておきました
食べれるのは3日後くらいw

2代目から頂いたプレゼント

開店準備やレシピ研究などで色々とお金がかかったと思いますが、再開店だけではなく、こんなお気持ちを頂けると、ファンとしては嬉しい限りです

もう2度とメツゲライトキワのソーセージは食べられないと思っていたので、本当に嬉しく、先代が頑張っておられた頃、最後にお店に伺った時にタイムスリップしたような気になりました

当然、私もその頃より歳を重ね、油物を食べる量が少なくはなりましたが、それでも食べたい
明日明後日で、友人達と分けて少しずつ味わって食べたいと思います。

メツゲライトキワが一時閉店して覚えたベーコン作り
人に食べてもらえるくらいには腕が上がりました

 

新たな歴史をこれから刻んでいくメツゲライトキワ

以前と変わらず、地元内外に愛されるメツゲライでいて下さい

結構私自身、食に関しては辛口な方ですが、メツゲライトキワの評価をさせていただくと、星4つです
品揃え、味、接客とほぼほぼ満点
星が1つないのは、どうしてもメツゲライ、専門店であるが故、誰でも気軽に・・・とはいかないところですね
昨今の食材費、燃料費の高騰も響いているかと思いますが、それでもこの片田舎でこれだけのクォリティが出るソーセージを食べられるのは洞戸の生ハム専門のボンダボンと並びます
ボンダボンも早く一般販売して欲しいなぁ

私自身、肉好きな方なら必ず紹介するお店なので、是非メツゲライトキワ、行って本格ドイツソーセージを楽しんで下さい!!

メツゲライトキワ情報

店名  :メツゲライ・トキワ
住所  :岐阜県関市池田町127
電話  :0575-23-0029
営業時間:10:00~16:00
営業日 :金曜日・土曜日
※再開店したてなので、情報は店舗入り口の情報を掲載しています
※販売メニューはInstagramをご覧下さい

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る